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2009.04
02
Category : 長考
今回はいつも応援している中継スタッフの話ではなく
ネット中継そのものについて考えてみた

将棋はいろんな棋戦があって
その中でも順位戦は全局中継をしている
将棋を知らない人のためにほんと簡単に説明すると
この順位戦というのは名人への挑戦権を一年かけて争う

その順位戦はトップのA級から下はC級2組まで
クラス分けがされていて
一年の成績で上のクラスへ行けるシステム
もちろん成績が悪いと下のクラスへ行く

名人



B1

B2

C1

C2


さてその順位戦は将棋のネット中継の中でも
唯一観戦するのにお金をとっている

語弊がないようにしたいが
他のタイトル戦では予選レベルのネット中継はない
ちなみに他だと
竜王戦は決勝トーナメント
王将リーグの数局
棋王戦の挑戦者決定戦
去年は王位戦の挑戦者決定戦
(間違っていたらすいません)

しかし順位戦だけでなくタイトルの名人戦も
もちろんお金を出さないと観れない

好きな棋士の将棋なら見たいんじゃない?
そんな風に思われる人も居るかもしれない


確かにこれはかなり画期的で好きな人には有難い
特にタイトル戦や挑戦者を決めるリーグ戦などに
まだ出てこない棋士のファンの方々や
最新形の棋譜を勉強したい方々など
リアルタイムで観れるのだから
とても嬉しい事だと思う

ちなみに俺はライトファンだから有料中継は観ない
例えそれが
大山升田の高野山決戦だろうと
木村阪田の南禅寺決戦だったとしても



ここでちょっと俺なりに視点を変えてみようと思う
わかりやすく野球から

○球場に観戦(応援)しに行って入場料を払う
○家で地上波観ながら応援する

俺は野球もライトファンだから球場に行ってまで
応援はしない派
なにより往復の移動が辛い・・・

球場に行って生で見るのにお金を払う
これは当たり前の事
家で横になりながらビールでも飲んで観戦
これ無料(まあNHKに受信料払ってるけど)

イニングの間に流れるCMやバックネットに広告を出している
いろんなスポンサーが居るからただで見る事ができる
なんと有難いことか


踏まえたうえで将棋
○大盤解説や公開対局など
 現地に行って見るのだからお金を払う
○家でネット中継を観る

野球となんら変わらない
しかし名人戦順位戦はお金を払わないと観れない


そもそもこの料金のシステムがなんともおかしく映る
日本中(という事はもちろん世界)のトップ棋士が集まるA級と
新四段を含む一番下のクラスC級2組まで同じ金額である

再びわかりやすく野球で説明すると
メジャーリーグと国内の2軍の試合が
同じ値段の入場料を取っている感じ

好きな球団と興味のない球団なら
好きな球団の試合を観に行きたいのはこれ当たり前
だからメジャーであっても2軍の試合でも
ファンからしたら変わらないのかもしれない


が、しかしなのである


好きな棋士の中継だけを観るといった事は出来ず
もちろん年間を通した
渡辺明パックや佐藤康光パック
なんてのは存在しない

一ヶ月(一日、一週間)野球観れますから他の2軍の試合や
嫌いな球団の試合も観てねという事だ


ここで再び書いておきたい
まだタイトル戦などに出てこない棋士の棋譜や
最新形の将棋を勉強されている方には
とても有難いサービスなのだ


俺はライトファンだから棋譜そのものの価値より
棋士個人の応援をしたい派
もちろん興味のない球団の応援なんかはした事がない

まだネット中継の課金システムが完成していないのだろうけど
この抱き合わせのようなシステム
これから変わるのかな



将棋の長い歴史の中で愛された棋士たち
俺はその歴史を本を読む事でしかわからないけれど
これだけはわかる

自称名人を返上して長いブランクから帰ってきた阪田三吉
新手一生を掲げ常に新手を追い求めた升田幸三
倒されても倒されても立ち上がり念願の名人位を獲得した米長邦雄
そしてもちろん今も現役で活躍しているトッププロ棋士

長い長い時間をかけて継承されている名人位
いつだってファンは”棋士”を応援していた



試しに全棋士の個人個人で
最近10局の棋譜を販売してみたらいいと思う
棋譜に価値を求める人
棋士個人を応援してる人
どの棋士が応援されているか
どの戦形が今注目されているか
数字になってはっきり見えると思う


昔々、戦前の話
将棋だけ指して生活出来るのは
ほんとに少なかったと知った
強い棋士にはお金持ちの人がスポンサーになり
生活を助けていたとか初めて知った

今、不景気でスポンサーがどんどん減っている競技もあると聞く
いい結果を残す事でスポンサーに応えようとしている選手がいる
強い選手はそれだけ表に出てくる事が多いのだから
CM出演などスポンサーが付くのは容易に想像出来る


この先プロ棋士個人にスポンサーがつくような時が来るのかな



Yahoo!ゲームでの羽生三冠(当時)の指導対局
http://event.yahoo.co.jp/shogi/profound/index.html
(動画見れます)
この企画はほんとに素晴らしいの一言


こういったネットを使った
将棋ニュースプラスのような講座などの番組
棋譜中継だけじゃなく棋士個人がより表に出て
広大なネットを利用した幅の広い活動で
どんどん将棋が広がっていくといいですな


プロ野球の中継も地上波での放送がどんどん減っている

かつて俺が子供だった頃
テレビをつけたら普通にプロ野球の中継があった時とは
ずいぶん世の中が変わったんだなと思う

有料チャンネルでの完全放送やネットでの全試合中継など
観る側の選択肢が広がりいい面も映る
ただその中で有料チャンネルを契約してまで・・・


当たり前のように身近にあったものが
有料化に伴いちょっとずつ削られ
俺らの次の世代のファン層の減少へと
向かわない事を祈るばかり


[タグ] ネット中継

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